
お寺の解き方
修士二年 日本建築学会設計競技2021
機能:墓地+ランドスケープ
敷地:東京都豊島区南池袋
規模:8000㎡
共同設計者:石黒翔也、原田秀太朗
「死の福祉」を担い地域の拠り所として機能してきた寺が、変わりゆく都市生活中で空洞化している。
遅延の希薄化や経済的な事情により、従来の檀家制度に加われず寺による福祉を享受できない人々がいる。
そこで周辺不動産の賃貸利用を介した寺との新たな関わり方を提案し、仏事と公共サービスを提供する場を再編する。
時間をかけて寺を解(ほど)いていくために、土塀を用いて墓地と都市の境界を設計し徐々に土に還らせ開いていく。
同時に、空墓により墓地に生まれた余白に対し編み込んでいくように構築を行うことで寺と公園のあいだに
『私営公共空間』を形成していく。

